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2016.11.18

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「高齢犬介護が家族に与えてくれたもの」で紹介した

ロン、虹の橋へ......

高齢犬介護の記事取材に協力していただいた森田家の「ロン」が、11月8日未明に息を引き取りました。ロンの記事は大変な反響で、森田さんと同じように愛犬の介護をしている多くの飼い主の方の共感を得、勇気づけてくれたと思います。つらく悲しく、さみしかったであろう約10年の犬生を経て、森田家へ引き取られたロン。そんなロンの最期は、とてもあたたかく愛に溢れていました。少し長い記事になってしまいましたが、ぜひ最後までお読みいただけたらと思います。

#Lifestyle

Author :写真提供=森田資子 文=前島大介(編集部)

森田さんのブログで知った、ロンの死

 11月7日(木)、編集部でロンの記事についての話になり、docdog(ドックドッグ)のFacebookページで後編のシェアをしようと話をしていたんです。森田さんのブログをチェックすると「目標、クリスマス!!」とあり、かわいらしいサンタの人形に囲まれてうれしそうにしているロンの動画もチェックすることができました。後編記事のシェアで、また少しでも多くの方が、ロンくん、そして森田さんご家族のあたたかい人と犬との関係を知ってもらえたらいいな......と。

 翌8日(金)、なんとなく森田さんのブログを再度チェックすると......

2016-11-08 04:53:33
急いでいっちゃつた

おととい、サンタさん達と楽しい動画を撮らせてくれて
お台場で元気な笑顔をたくさん見せてくれて
カフェで、流動食も元気に一気飲み
帰ってきてからも健康なウンチを
自力で出せて
昨日も午前中に2回流動食を完食してくれたから。

いつものように
大量にオムツやシートもまとめ買いして
流動食用に作っていた
甘酒や、豆乳ヨーグルトも
たくさん作ったとこだった...

のんびりおっとりのロン君だから...
まさか
最期、そんなに急いで
逝っちゃうと思わなかったよ

でも...
らっちゃんの時と一緒だね
少しでも私とお父さんの
心配する時間が少ないように
ギリギリまで元気な笑顔見せてくれてたんだね

(中略)

ロンが倒れたのは
去年の8月。

夏を越すのは無理でしょう
と言われてから
2度目の夏を越しました。

ロンのために買ったカートは1年半、
フル活躍

私は仕事もやめて
ロンの介護が生活の中心だったから
大きな大きな穴があいたみたい

しばらくは、
夜中に起きたり早朝に起きたりしちゃいそうだよ

ロン君、
すごくすごく寂しいよ、悲しいよ

でも、ニコラ、ルイ、リロ
まだ、入院中の人間の息子もいるしね...

私が泣いてたら
みんなが心配するから
ロン君が大好きな
チームらりるれろ、ニコラ、ルイ、リロ...
人間のお兄ちゃん
お姉ちゃん達は
ちゃんとママとお父さんが
守っていくから

ロン君は安心して
ゆっくり休んでね

ロン君の介護、
すごく幸せで楽しかったよ

ブログ原文、感動的な動画も掲載されています。
ぜひご一読ください。
>>もりたま劇場*天下無敵のラブラドールをとりまく家族のストーリー*

目立ちたがり屋のロンが最期に望むこと

 感動的なんていうありふれた表現は使いたくないけれど、このブログを読み、一人の飼い主として心を大きく動かされました。
 ロンの記事をお読みいただいた読者すべての方には届かなくとも、一人でも多くの愛犬家の皆さんに森田さんの言葉を届けたい......。まさに、「人と犬の幸福な関係」を追及するdocdogのビジョンそのもの。亡くなった直後で躊躇したのですが、取材に協力いただいたロンに対してもひと言お礼を伝えたかったこともあり、森田さんへこの追悼記事の掲載について連絡させてもらいました。

ロンはその犬生の半分以上は、おウチがあるようなないような、影の生活でした。名前を呼ばれることもなかったでしょうし、いいコいいコされることもほとんどなかったと思います。

性格もおとなしくて、手のかからないコ。ウチのやんちゃすぎるレトリバーはどこにいてもなにをしても目立つので、ウチに来てもスポットライトは常に他の子達でした。

そんなロンが介護生活になった途端、注目され、たくさん応援してもらい、散歩に出れば、たくさん話しかけられ、なでられ。
お台場に連れて行くと観光客に囲まれ、写真撮られ。
そのうち、ロンはカメラを向けられると、首をおこしてポーズするようになりました。

動けないので家での単調生活で食欲が低下しても、人が来たり、外で注目されるとまたモリモリ食欲がでて、毛艶もよくなってきました。
私の24時間はロンを中心に動いていたので、いなくなってしまったショックは大きくて体が動かない、何もする気がしないので亡くなったロンに会いに友達が来ても私は、お構いする気力もないし、掃除も何もできてないし、と思ったのですが、ロンの人生の後半は注目されるのが喜びだったから、あえて、ブログやFBで伝えてそれを見て会いたい、と言ってくれたお友達にはどんどん来ていただくことにしました。

ほんと、お茶すら出すことができないくらい私はぬけがらなんだけど。

でも、不思議なくらい、以前一緒に出かけていた犬友さんが、たまたま仕事が休みだったり、たまたま仕事が早く終わったり、たまたま東京での仕事だったり、で、こんなにたくさんの人が急なことだったのに集まってくれました。

そして、こんなにがんばったロンは、笑顔でバンザイで送ってあげよう、とみんなでバンザイしてくれて。
ロンが望んでたことだと思いました。

すいません、長々書きましたが、そんなロンなのでロンのこととりあげていただけるのは大歓迎です。今すぐでも全く大丈夫です。

あのまま名前もないまま消えていってしまう命だったのですから、ロンというコがここで最後の最後まで犬生を、楽しんで生き抜いたことを残せる機会があるのでしたらぜひよろしくお願いいたします。



「バンザイ」で送られるロンが、この記事のメインカットです。
 一頭の犬の生が、死が、こんなにもたくさんの人の心動かし、その存在を心に刻むことができるんですね。まだ愛犬の介護も、死にも向き合ったことのない私の言葉は控えますが、最後にひとつだけ。
 言葉を話さない犬ですが、心を通わすことはできます。また、そうしてお互いの意思や思いを理解しあえると、人にとっても犬にとってもストレスなく生活をしていくことができるのです。
 紹介させていただいた森田さんのブログ、メッセージから、私はふとそんなことを思いました。皆さんは、何を感じたでしょうか?

 今から思うと、息を引き取る前日に編集部でロンのことが話題になったのも、目立ちたがり屋のロンの意思だったような気がします。
 ロン、虹の橋でモーフと逢う時がきたら、仲良くしてね。

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