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2016.10.11

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脱臼や股関節形成不全の予防には必須

脱・滑るフローリング!愛犬のためにできる床対策とは?

"滑るフローリングは犬にとってよくない"ことは、犬の飼い主の常識。それでは、滑らないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。今すぐできる対策から、建て替えやリフォームの際に参考にしたいオススメ床材までを、家庭動物住環境研究家の金巻とも子さんに聞きました。

#Healthcare / #Lifestyle

Author :写真=永田雅裕 文=山賀沙耶

なぜ、滑る床は犬にとってよくない?

 木の温もりを感じられることに加えて、メンテナンスもしやすく、人間にとって暮らしやすい床材であるフローリング。ところが、フローリングの上で生活する犬たちのようすを見ていると、小走りするときに滑ってしまったり、年を取ると特に立ち上がりづらそうだったりと、心配になることがある。 "滑るフローリングは犬にとってよくない"ということは、犬の飼い主の間ではすでに常識となりつつある。それでは実際に、床で滑ることのデメリットにはどんなことがあるのだろうか。

「床で滑ってしまうことによって、小型犬の場合は特に、脱臼や骨折など怪我をしてしまうリスクがあります。また、膝蓋骨内方脱臼や椎間板ヘルニア、股関節形成不全などの慢性疾患を悪化させてしまうことも。動物福祉の観点から言っても、普段の生活場所でカラダに無理を起こさせず、自然に歩けるようにしてあげることは、犬たちにとって非常に大切ですね」
 と、一級建築士であり一級愛玩動物飼養管理士でもある、家庭動物住環境研究家の金巻とも子さんは話す。

 若いころは平気でも、高齢になると筋力がなくなり肉球も乾いてくるので、さらに滑りやすくなってくる。犬がフローリングの床でオスワリしたときに、後ろ足が流れてしまうようなら、その床には何らかの対策が必要だ。

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このようにオスワリをしたときに、後ろ足が横や後ろへ流れていってしまうようでは、犬にとっては暮らしにくい

今すぐできる、"脱・滑るフローリング"対策

 床を張り替えたり家を建て替えたりしなくても、少しの工夫で滑りにくくすることはできる。床の滑りが気になる場合の、すぐにできる対策をいくつか紹介しよう。

【床のほこり、汚れをきれいにする】
犬と暮らしていると特に、床に抜け毛がたまったり汚れたりしやすくなるが、これも愛犬の滑りの一因に。普段からフローリングの表面をきれいに保つように心がけよう。

【爪、肉球の間の毛を切り、肉球クリームを塗る】
愛犬の足をしっかりケアし、滑りにくくしてあげることも効果的。爪や肉球の間の毛が伸びていると、肉球が床にフィットせず、さらに滑りやすくなる。また、年を取ると特に肉球がカサカサになるため、肉球クリームで潤いを与えてあげよう。

【犬が歩く場所にカーペットを敷く】
家の中でも特に犬がよく小走りする廊下や、くるくる小走りしたくなるような広めの空間には、カーペットを敷いて滑りにくくしてあげるといい。階段専用の滑り止めマットなども売っているので、チェックしてみて。

【フローリングに滑り止めワックスを塗る】
フローリングに塗るだけで滑りにくくなるワックスが販売されている。ダッシュの蹴り込みには対応しきれないため、劇的な効果はないかもしれないが、インテリアを壊さず気軽にできる滑り止め対策だ。

【靴下を履かせる】
足の裏に滑り止めのついた靴下を履かせるのも、一つの手。ただし、ずっと履かせっぱなしにしていると、蒸れたり毛が抜けてしまったりすることもあるため、犬が落ち着いて横になっているときには脱がせてあげよう。

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滑り止め付きの靴下は1組持っていると便利

◎滑り止め付きおすすめの靴下

愛犬仕様に新築・リフォームするなら?

 もしこれから家を建てる、あるいはリフォームするという場合は、愛犬のことも考えて床材を選びたい。
 ただし、もちろん、床材はとにかく滑らなければいいというわけではない。汚れやニオイはつきやすくないか、メンテナンスはしやすいか、インテリアになじむか、価格は適当かなど、総合的に考えて選ぼう。
 以下に、犬のことを考えた場合によく使われる床材の種類と、その評価を紹介するので、参考にしてほしい。

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 また、最近は樹脂やガラスなどでフローリングの表面を覆って保護するフロアコーティングが、ペットの飼い主などの間で人気だ。しかし、高価なうえ、やり直しができないため、施工トラブルも多い。コーティングは床材の呼吸を止めてしまうため、伸び縮みができずに割れてしまうこともある。導入する場合は、施工業者や材質を慎重に検討しよう。

◎監修者プロフィール

金巻とも子
かねまき・こくぼ空間工房主宰。一級建築士、一級愛玩動物飼養管理士(ペットケア・アドバイザー)、家庭動物住環境研究家。住宅・店舗の設計業務のほか、家庭動物との健康的なくらしをテーマにした建築コーディネーターとして、住まいの観点からアドバイスを行っている。著書に『犬・猫の気持ちで住まいの工夫 増補改訂版』(彰国社刊)などがある。

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