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2016.09.29

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突然の災害が起きたとき、愛犬を守るために……

災害時の非常持ち出し袋、何を入れる?

防災月間の9月も明日で終わり。この機会に、家族と愛犬の災害対策を見直してみませんか? 災害時には、どうしても人間の避難や救護が優先されるため、愛犬の災害対策は飼い主自身で考えておく必要があります。そこで、愛犬家が日ごろから準備しておきたい"こと"や"もの"について、まとめてみました。

#Lifestyle

Author :文=山賀沙耶 監修=NPO法人アナイス

もしも災害が起きたとしたら......

 地震、大雨や台風、原発事故、テロリズム......。いつなんどき起きるかわからないのが、災害だ。災害が起きると、多くの人が少なからずパニックに陥り、自分自身のことで精一杯になるだろう。また、行政の防災対策は基本的に人間の安全確保が優先で、動物の救護に関しては遅れてスタートすることになる。
 そんな中で、あなたは愛犬を守り切らなければならない。そのためには、誰かが何とかしてくれると思わず、ある程度自助の精神を持つことが大切だ。
 そのために、普段から備えておきたいことと、非常持ち出し袋を作って準備しておきたいものを、以下にまとめてみた。一つずつチェックをしながら、備えが十分かどうか確認しておこう。

愛犬と家族のための備えをチェック

□ 行政の災害対策を確認する
行政の災害対策に関しては、各自治体のホームページなどで公開されていることが多い。自分の住んでいる地域の災害対策や、動物の救護や同行避難に関する記載をチェックし、その内容によって必要な備えを考えよう。

□ 住まいの防災チェックをする
家具・家電の配置が危険ではないか、転倒防止対策はしてあるか、避難経路は確保されているかなど、住まいの災害対策をチェックしよう。愛犬の生活場所のまわりの安全確認も忘れずに。

□ 家族で避難計画を立てる
飼い主が無事でないことには、愛犬も行き場を失ってしまう。災害が起きた際の避難場所や連絡方法の確認、役割分担、人間用の非常持ち出し袋の準備など、一度家族で共有しておこう。また、避難所の下見をしたり、地域の防災訓練に参加したりするとより安心だ。

□ 協力し合えるネットワーク作りをしておく
近所の犬友達同士で防災に関する情報交換をしたり、町内会や集合住宅でペット連れの避難訓練を実施してもらうよう呼びかけたりして、いざというときに助け合えるネットワーク作りをしておこう。日ごろから仲間の輪を作っておけば、非常用備蓄品をどこかにまとめて保管しておいたり、避難先でのトラブル時にも集まって代表を立てて交渉したりと、よりスムーズに問題解決ができるだろう。

□ 災害時を想定したしつけや社会化をしておく
他の人や犬、さまざまな音などのあらゆる刺激に慣れさせて、どんな状況下でもある程度落ち着いていられるようにしておくことは、日常生活だけでなく災害時にも役立つ。また、災害時に避難した場合、クレートやケージに入って生活することが想定されるため、狭いスペースに落ち着いて入っていられるよう練習しておくことも大切だ。

□ 健康管理をしっかりしておく
災害時に同行避難をした場合、避難所内で感染症やノミ・ダニなどが蔓延することも考えられるため、ワクチン接種やフィラリア予防、ノミ・ダニ予防はしっかり行っておこう。また、場合によっては狂犬病予防注射済票を求められることも考えるため、狂犬病予防接種も忘れずに。

□ 迷子札、鑑札、マイクロチップを装着しておく
災害時に愛犬がパニックになってカラーとリードが装着できないまま迷子になることや、愛犬の留守番中に災害が起き、逃げ出すことなども考えられるので、家の中であっても迷子札と鑑札は着けておこう。また、動物病院などでマイクロチップを挿入しておくと、カラーが取れてしまっても個体識別できるので安心だ。

非常持ち出し品をチェック

 飼い主用とあわせて、愛犬用の非常持ち出し品も準備しておこう。その際に、準備しておくと役立つかもしれないものはいくらでも思いつくけれど、物が多すぎて持ち出せないようでは、本末転倒。命や健康に関わるものを優先的に持ち出すようにしよう。

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【必ず準備したいもの】

□ 最低3日分の水と食料
大規模な災害が起こった場合、支援の手が行き届くまでに3日以上かかると言われているため、少なくともその間は自力でしのげるよう準備しておこう。特に処方食など食べられるものの限られるコの場合は必須だ。

□ カラー、リード
カラーは迷子札や鑑札とともに日ごろから着けっぱなしに。リードは災害が起きたらすぐに着けられるよう、主に生活する各部屋に準備しておくとよい。

□ キャリーバッグ
小型犬・中型犬の場合は、キャリーバッグに入れて避難したり、避難所でハウスとして活用したりもできる。また、日ごろからキャリーバッグやクレートに入るのに慣れさせておくことも必要。

□ ケア用品
避難所では多くの人たちと一緒に生活することになるため、抜け毛や臭いなどに注意し、清潔を心がけよう。そのため、ブラシやウェットティッシュなどを用意しておくとよい。

□ 愛犬の写真
万が一愛犬が迷子になってしまったときなどに役立つ。

□ 動物の情報を記した手帳
愛犬の世話を誰かに頼まなければいけない場合、愛犬に関する情報がまとまっていると便利。食事について(回数、量、内容、アレルギーのあるものなど)、運動について、好きなものや苦手なもの、病気について(病歴、投与している薬、合わない薬、かかりつけの病院名と連絡先)、飼育環境について(温度、湿度、明るさ、飼育場所)、注意事項(咬傷事故歴、理由など)、飼い主の情報(住所、氏名、連絡先、携帯電話番号など)などをまとめた手帳を作っておくといい。

□ 救急セット、常備薬
病歴を一緒に書いておくといい。

□ ワクチン証明書、狂犬病予防注射済票
避難所で提示を求められることも考えられるため、準備しておきたい。

【ゆとりがあれば準備したいもの】

□ 食器
使い捨てのものでもOK。

□ 毛布やバスタオル
飼い主用と併用できる。

□ ビニール袋
ウンチ袋として使う他、食器代わりにもなる。

□ ゴミ袋
ゴミを入れるだけでなく、広げて敷いたりもできる。

□ ペットシーツ
シーツで排泄できるコは特に、避難所生活で重宝する。

□ 新聞紙
愛犬の居場所に敷いたり、ウンチを拾ったりできる他、防寒にも役立つ。

□ 犬の靴やバンテージ
災害時の同行避難の際、抱くことができない大型犬は特に、ガラスや瓦礫が散乱した場所を歩かなければいけないことも考えられる。ただ犬の靴を準備しておくだけでなく、普段から履かせることに慣れさせておくこと。また、応急にはバンテージなどを巻き、パッドの怪我をできる限り防ごう

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>>いざという時のために......愛犬との避難生活を考えよう vol.1 東日本大震災から6年、docdogが考える防災グッズとしての靴・靴下とは

◎監修者プロフィール

NPO法人アナイス
「緊急事態(主に災害時)に一緒に暮らしている動物たちをどうすればいいんだろう」という素朴な疑問をもったメンバーを中心に立ち上げ、2003年よりNPO法人に。ホームページ上での情報集積から始まり、災害時の調査や講演、資料冊子作成など、多方面で活動中。団体名は「Animal Navigation In Case of Emergency(緊急時の動物の道案内)」から。ホームページは現在リニューアル中のため、最新情報はフェイスブックで確認を。




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