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2016.08.18

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編集部犬、モーフのチャレンジアクティビティ! vol.1

登山犬アマティ先輩と初めての山歩き(後編)

後編となる今回は、犬連れ登山・山歩きの楽しみ方についてまとめました。自然のフィールドで遊ぶためには、人も犬もマナーが大切。「登山犬アマティ先輩と初めての山歩き(前編)」に引き続き、登山犬アマティ先輩&飼い主の松下さんのアドバイスを踏まえ、山を楽しむために"最低限準備しておきたい○○"を紹介します。

#Activity / #Lifestyle

Author :写真=大浦真吾 文=前島大介(編集部)

◎今回の先生

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松下允彦さん、惇子さん&アマティ(4歳/ラブラドール・レトリーバー)

先住犬の黒ラブHana(享年15歳)とは、15年間で638回の山行を経験。そんな松下家に2代目登山犬として迎えられたのがアマティだ。男らしく、頼れる存在。 松下さんのブログもぜひご覧ください!

  

最低限身につけておきたい3つのしつけ

 他者に迷惑を掛けないためであると同時に、自分自身、そして愛犬にとっての安全のためにも、基本中の基本、次の3つのコマンドはしっかりとできるようにしておこう。

 
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1.呼び戻し
飼い主から離れたところに犬がいる際など、前方(後方)に人が見えたときにはすかさず呼び戻すことが必要。また、長めのリードなどで飼い主から離れすぎてしまうことや野生動物を追ってしまうということもあり得るので、どんな状況でも飼い主の一声で呼び戻せるようにしておきたい。

2.オスワリ
呼び戻した後に座らせるなど、興奮・高揚している犬をいったん落ち着かせるためにも効果的なコマンド。離れすぎてしまった際に呼び戻し、まずはオスワリで落ち着かせるようにするといいだろう。

3.マテ
道中のトイレ休憩や食事の際、犬をどこかに係留しておかなければいけない時など、マテのコマンドでおとなしく待っていられる必要がある。日常的生活においても使うシーンが多いので、確実にトレーニングしておこう。

最低限持っておきたい6つの装備

1.カラー(首輪)/ハーネス
今回モーフはカラーだったのだけど、やはり山ではハーネスタイプの犬用バックパックがおすすめ。背中にグリップを備えているものがほとんどなので、呼び戻したときや抱えて進まなければいけない時などに便利だ。また、それなりの収納力のあるものが多いので、犬用の水やオヤツなど犬自身の荷物は自分で背負わせることもできる。

2.リード
ごく普通のタイプで問題ないが、メーカーによっては一部が伸縮する素材になっていて、急な引っ張りや引き戻しの際にテンションがかかりすぎないようになっているものある。また、両手が使えるように腰に巻いたり斜め掛けしたりできるタイプも便利だ。

3.犬笛/ホイッスル
野生動物を追ってしまった、また視界が悪い状況で少し離れてしまった時など、犬笛もしくはホイッスルなどで呼び戻せるといい。すぐに使えるようになるわけではないので、普段の散歩の時から、犬笛/ホイッスルでの呼び戻しトレーニングをしておくようにしよう。

4.鈴
山に入る上で人も犬も忘れてはならないのが、熊よけの鈴。居場所をわかりやすくするという点でも、鈴を犬につけておくのは有効だ。

5.犬の靴
山によって、またコースによって、ハイキングコースの路面コンディションが異なる。富士山周辺の山などは、細かい溶岩が多く肉球を傷つけやすいため靴着用がおすすめ。また、こうしたアウトドア・アクティビティの際は、常時着用させるというよりは、路面状況に応じて脱ぎ着できるよう携行しておくといいだろう。

6.水
散歩の時と同じ。オシッコを流す用&給水用を携行しよう。気温やコースの全長距離(所要時間)に応じて量はコントロール必要ある。ちなみに、今回の約6km/2時間半の山歩きで持ち込んだ水は、1頭1L。

 
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写真はアマティの装備品。左上から時計回りに、靴、熊よけの鈴を装着したバックパック、ショートリーシュ、カラー、リード、ホイッスル

最低限守りたい5つのマナー

 山に限ったことではなく、散歩も含めパブリックスペースに犬を連れだす際には、守るべきマナーがある。そんなマナーをベースに、登山編にアレンジしてまとめてみた。

 
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1.登山のルールは必ず守る
山に入る以上、登山における基礎知識・基本ルールは必ず守るように。例えば、すれ違う時は"登り優先"だとか"登山道・ハイキングコースから外れない"などは、危険回避という点でもとくに重要だ。また、挨拶も大切。「犬を連れているから」という理由で許されることはない。むしろ、厳しい目で見られていると思った方がいい。

2.ノーリードはNG
原則、日常の散歩と同様にリードを着用すること。長めのリードや伸縮タイプのリードを使っている場合、後続もしくは前方からのハイカーが見えたらすかさず呼び戻し、足元から離れないよう注意しよう。一方で、岩場などコースによっては、リードをしていると危険な場所もある。そういったところでは、ハーネスごと抱えるなどして進もう。

3.排泄は山に入る前に済ませておく
フィールドに入る前に駐車場で済ませるなどして、ハイキングコースでの排泄を最小限にとどめよう。万が一、コース上で排泄してしまった場合、オシッコなら水で流し、ウンチは確実に拾い持ち帰るように。

4.他者への配慮を忘れない
リードを着用していたとしても、人とすれ違う時や休憩している時など、周囲にいる人に対して配慮した対応を心がける。進路を妨害しないことはもちろん、犬が苦手な人たちもいることを忘れずに。周囲に人がいるときは足元に落ち着かせ、飛びつく、吠えかかることはもちろん、犬の興味に任せて近づいていくことがないようにしよう。

5.ヒート中は連れて行かない
愛犬がメスの場合、オス犬やメス犬同士での無用なトラブルを避けるためにも、ヒート(発情)中の入山は控えよう。また、愛犬がオス犬だったとして、ヒート中のメス犬と遭遇してしまう可能性もある。そうした時にあわてないように、ヒートについての基本的な知識は、すべての飼い主が知っておきたい。

◎山・コースの選び方

上記の"最低限準備しておきたい事"を踏まえて、山やコースを選ぶうえでのポイントもいくつかまとめておこう。
犬を連れての登山、山歩きの場合は、できれば事前に飼い主だけで下見をしておけると安心。犬連れでの入山を制限している山や、コース上犬を歩かせるには危険が多いなど、連れて行ってからでは遅いこともあるので、事前リサーチは怠らないように。もしくは、今回のように、経験ある人に同行してもらうと安心だ。
それから、基本はハイカーや登山者に人気の山ではなく、マイナーな山を選ぶといい。犬連れの場合、とにかく人が少ない山の方が人も犬も圧倒的に楽しめる

 

◎モーフ着用商品

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Grip Trex/RUFFWEAR

Grip Trexは、さまざまな利用シーン、環境から犬の足(肉球)を保護してくれる。通気性に優れ、足がムレにくい構造なのもうれしいポイント。今回のような、アウトドアシーンでの使用に最適だ。

  

◎アマティ着用商品

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Mud Monsters/Muttluks

Mud Monstersはソールが非常に柔らかく、犬の足裏の形や動きにフィットしやすい。面ファスナーをらせん状に巻き上げるようにして固定するため、アウトドアなど激しい動きでも脱げにくい靴だ。

  
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